看護師と手術室

最近、日本が健康志向になってきているせいかテレビなどでよく「病気について」の番組が放送されていますね。病院も様々あり、その上外来だけでも数多くの科が存在し、症状も人によって様々だったりします。しかも、近頃は病気の数も増えつつあるように思います。例えばインフルエンザを一つとっても、昔は受診した際に「インフルエンザですね。」という一言で終わっていたものが、今では「○○型インフルエンザ」とか「季節風○○」などと色々なタイプによって分けられており、治療法は基本的に投薬治療がほとんどですので薬の数も病気の増加に伴い増えつつありますよね。病気の治療法として、手術という選択肢もありますがこちらはあまり好んで行う方は少ないです。何故なら、病巣がある部位を実際に開いて取り除く作業を行うので患者側から考えてみても「万が一の事があったらどうしよう。」などと深く考えてしまうということや、その家族の側から考えても精神的にストレスとなるからではないでしょうか。しかし「もう選択肢は手術しかない。」と言われてしまったとしたら、患者やその家族はもう立ち直れないほどの精神的なダメージを受けることとなります。そういった方々のために、外来・手術ともに欠かすことのできない存在であるのが「医者」・「看護師」という身分の方です。特に「看護師」においては術前から術後・退院までの患者の看護を行うと共に、万が一手術となった時は家族が落ち着くまで手術室の前でお話をしながら少しの時間一緒に居てくれることもあります。看護師という立場をあまり目立たないポジションだと思われている方も多いのではないかと思いますが、実はとっても重要な役割を担っているのです。